彼氏との初めてのデート、給食で苦手な牛乳を一気飲み、冷房がよくきいたバスツアー。。
いつだってついて回るのは「おトイレ問題」です。
もちろんコンサートでもおトイレは重要な要素。
超大作の交響曲や次に大好きな曲が来るかもしれないコンサートを中座しないで聞くために、開演前と休憩中、終演後のトイレは必ずと言っていいほど長蛇の列です。
そしてこのコロナウイルス感染症において、トイレにはどういう危険があるのでしょうか?
様々な研究を調べてみると流行初期の中国で糞口感染の可能性が示唆されていますが、
直近の報告などでは比較的感染経路としての可能性は高くないとされています。
一方で腸管の細胞にはコロナウイルスの受容体があることや同類のSARSウイルスでは糞口感染がみられたと言う情報もあり、全く感染しないとは言い切れないのが現状です。
まだ調査の数が少ないことからこれからの研究が待たれるところですが、PCR検査では陽性から陰性になったにもかかわらず便内からはウイルス遺伝子が検出された例もあるそうです。
便内のウイルスに伝播性があるかは確認が取れていませんが、コロナウイルスの宿主と見られる動物の糞から感染が広まっていることを考えると油断はできないですね。。
最近ではこのトイレから流出する下水に含まれるウイルスを検知して、潜在的な感染爆発の傾向を察知しようという動きもあるそうで。
どんなところからでもデータや兆候を拾い上げる手がかりってあるもんなんですね。
ということで。
コンサート会場内のおトイレというのは、不特定多数が短時間で利用するという特殊な場所であり、特にこのコロナウイルスを警戒する時期には管理が非常に難しいところです。
そして、例に漏れずおトイレにもスペシャリストがいらっしゃるわけで。
トイレ診断士という検定を設置しているアメニティネットワークによる「トイレ版 新しい生活様式」。
蓋を開けたまま水を流すと便座上空25cmに90分間飛沫核が飛ぶと。
それを吸い込んだり、トイレ内でみんなが触れる場所を通じて接触感染してしまう可能性があるのですね。
何よりも利用する側にとっては
緊急時以外は混雑しているトイレは避ける。
換気扇や電気スイッチなどなるべく触らない。
水を流す際は蓋を閉める。
使用後は十分な手洗い(ハンドドライヤーは使わない。)
使用後のおむつなど便器に流せないものは密閉してなるべく自宅で処理する。
といったところでしょうか。
実際、コンサートの中でどのようにトイレ管理をしていくのかはまた改めて。
最後に、清掃のガイドライン。
清掃業界での基準や指針を多数提示している全国ビルメンテナンス協会による、医療機関のためのトイレ清掃ガイドラインです。
通常時でしたら一般のトイレ清掃で十分なのでしょうが、状況を考えるとこちらの基準に沿うことが望ましいかと思います。
なかなか細かく厳しい清掃手順ですが、これを日常清掃と位置付けて巡回清掃と組み合わせて維持していけるようなスケジュールを検討してみたいです。
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